試しにアニソンを聞いてみる。

ボーカルの視点から音楽を聞いてみる。暫く休みつつ、過去の記事を地味に校正したりしてます/ページ下部でカウンター稼働中。たまに見てみて下さい/・歌手の話まとめ→goo.gl/JiZPgQ/コンテンツの使用などに関して問題があれば撤去しますのでお伝え下さい。ご連絡はhttps://twitter.com/yfyamvまで

音楽がスポーツや勉強よりも遺伝的要素の影響の強い分野だという話について思ったこと/生まれて初めてヘッドホンアンプを買った話

 このブログをもし定期的に見てくださっている方がいるなら、そういった人の中で勘のいい方は既に気が付かれているかもしれませんが、筆者は先天的にあまり耳がいいとは言い難い面があります。以前他の記事で、歌を構成する初歩の初歩は音程だと思うけれど、その次はアクセントとリズムだと述べたことがあるのですが、筆者は特にリズム感が皆無で、これは残念ながら多少のトレーニングによってではどうにもなりませんでした。幾らやってもリズム感が改善するというよりは「BPM(テンポ)帯に慣れる」、「裏打ちを2倍のBPMの表拍として感じる」といったようなことの連続で、理解が深まっているというよりはその場しのぎの技術を増やしているだけというような有様でした。更に言えば筆者はもう12年近く音ゲーをやっていますが、どうあがいても音を聞いてそれに合わせるというより上から降ってくるオブジェ通りにボタンを裁く音声つきモグラたたきが上手い人以外の何物にもなれずにいます。音楽はスポーツや勉強よりも遺伝の影響が強い分野であるという話を以前どこかで聞いたことがあるんですが、奇しくも僕の母も僕と同じく歌をやっていてリズム感のなさのせいでとても苦労した経験があるというので、多分これは僕が幼少期から正規の音楽教育を受けていたとしても直らなかった「センスの欠如」なんだろうなと思います。因みに父の方も父の方で楽器という全く別の形で音楽をやってそこそこの成果を残していたようなのですが(具体的には藝大の器楽科でピアノをすることを視野に入れていた程度には出来た過去を持っていたらしいです)、残念ながらそっちの才能を受け継ぐことは僕にはあまり出来ませんでした。

 分からないと言えば、以前いくつかの記事(中恵光城の記事間近のアイカツの記事など)で言及させてもらったことでもありますが、筆者は声の聞き分けも全くできません(これはこういうブログをやるにあたってはリズム感よりも致命的な要素かもしれないですね)。声が似ていると言及されることがあるようなものについてはほとんど区別がついていないと思ってもらって特に支障がないぐらい声を「聞き分ける」センスがなく、そのあたりを後天的な知識によって何とか誤魔化しています。世の中には声を聴いた瞬間声優を当ててしまったりするようなことが平然とできる人がいますが(少し前「絶対声優感」を持った友人のユニークな話をツイッターで書いてらっしゃった方がいましたが、僕も友人から絶対佐倉綾音感を持った別の友人の話を聞いたことがありました。話の要としては、まどマギの映画にて出て来る新キャラとそのキャラの擬態した別のキャラの声が同じ佐倉綾音によるものだったことからセルフネタバレを食らってしまったという話です)、正直僕にはそういったエピソードを持つ人がうらやましくてたまりません。

 僕の今の現状というのは、「話されると分からないけど歌われると分かる」というような感じです。こんなに耳の悪い僕でも、長年「歌を聞く」という事を続けていれば先天的な 声質こえしつ とは別の次元にある発声の良し悪しや歌歌いとしての癖によって歌手の特性を理解できたりします。そうした歌い手としての癖を見抜くことによって歌い手を区別するという試みを、声質による聞き分けが致命的にできない僕は自分なりにやってきました。このブログというのは簡単に言えばその成果物、というよりも、格好つけた言い方をすれば僕が自分の耳をビルドしていく過程における中間生産物に当たるわけです。

 このブログを見て凄いと思った人にも大したことないと思った人にも、なんとなく不器用な分技術を身に付けざるを得なかった僕のそういった苦悩を文章の節々から感じてもらえればより正確に僕の意図が伝わるかもわかりません。(あわよくば伝わりますように……)

 そして、これは以前の記事でも申し上げたことなのですが、個人的には「聞く技術を身に付けること」はゴールではないんじゃないかなと思っています。本当のゴールは「自分の好き」がどんなものであるのかを数多の音楽の中から精細して「自分の好きを知る」ことであり、歌を聞く技術というのはその道具の一つに過ぎないわけです。ネットの広大な海の中の隅っこにあるこんなしょうもない記事ですが、これを読んだ皆さんが、少しでも自分の「好き」の在りかに近づく切っ掛けを掴むことが出来ることを個人的には祈っています。

 

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 さて、この前僕は友人の影響を受けてそこそこ大きな買い物をしました。ヘッドフォンアンプです。USB入力端子付で値段は50kぐらいでした(オーオタの彼に聞いたところ、最近はUSB-DACなる入力端子を持ったアンプの方がPC裏の丸い端子を利用するより音質が良いということらしいので、今回はそれを利用した製品を買ってみました)。そして、普段オーディオには音源以外でお金をあまりかけない僕にとってはこれはかなりの値段です。

 もともとそこらへんで入手してきた数千円のスピーカーの出力端子をアンプ代わりにamazonで買った3万円前後のイヤフォンで音楽を聞くという非道な行いをしてきたのですが、試しにアンプをつないでみるとこんなにこのイヤフォンは素晴らしいものだったのかと、思わず息をのみました。単純に音に空間的広がりが与えられただけでなく、ベースの細やかな動きやボーカルのちょっとした息遣い、さらには吹奏楽の音源の呼吸音だったりという今までまるで聞こえなかった音が聞こえたりして驚かされるとともに、なんというか非常に素晴らしい買い物だったと思いました。唯一悔やまれる点は、音源の良し悪しまで分かる程の環境が整ったことで、出来るだけいい音源を集めるという課題が生まれたことでしょうか……(筆者は今までCDを取り込む時適当に190kbpsのmp3で統一しておりましたが、今後は出来る限りflacに揃えようかなと思います。)まあそれを良かったことと考えるか悪かったことと考えるかは本当に人それぞれだと思うんですが、個人的には音源の良し悪しまで分かるというのはもっと先の話だと思っていたので、計8万円程度の課金でそれが実現したことには戸惑いはありますね。正直もっと歌を聞けるようになっからでもよかったのにと思います。

 

 筆者はいきなり何もないところから50kの商品にワープしてしまったので廉価の商品で同じような効果が期待できるかどうかは分かりませんが、アンプが日々の音楽生活に充実をもたらしてくれるのは事実だなと思いました。(アンプをただの味付け程度に考えていた僕としてはかなりショックでした)もしそこそこにお金があってオーディオ機器にスピーカーやイヤホンやヘッドフォンの出力側以上の課金をためらっている方がいらっしゃったら、自信をもってアンプも買った方がいいと伝えることが出来ます。

 何はともあれ今回のアンプは個人的にはいろいろと大変な買い物でした。次はコスパのいいヘッドフォンでも探すとしましょうかねー……どうでもいいことで2600字も書いてしまいましたが、今回はこんなところで。