試しにアニソンを聞いてみる。

ボーカルの視点から音楽を聞いてみる。暫く休みつつ、過去の記事を地味に校正したりしてます/ページ下部でカウンター稼働中。たまに見てみて下さい/・歌手の話まとめ→goo.gl/JiZPgQ/コンテンツの使用などに関して問題があれば撤去しますのでお伝え下さい。ご連絡はhttps://twitter.com/yfyamvまで

アイカツの音楽を聞いてみた感想 その5(Summer Tears Diary、MAKEOVER MAKEUP、Forever Dreamなど)

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(Forever Dream)

 

 でんぱ組からの参加である相沢梨紗の単独の歌唱による楽曲は、Bon Bon Voyageとは対称的に、無印時代の前例を含めても非常に簡単な楽曲になった。特徴は低音域が存在しないことと、サビの張りつめたような緊張感のある歌唱だと思う。技術的な原因からそうなっているのかそれともわざとやっているのかちょっと分かり辛いが、まあ少なくとも聞いている限りそこまで破綻はない範囲での表現の一種として聞き取れる程度の乱れだと思うし、極端に素直な楽曲なので小技を使わないと冗長に聞こえるであろうことも考えるとこれが正しいレコーディングなんだろうと思う。

 今クールの間はゆめちゃん達をリードする存在となったエルザフォルテだけど、設定上はどうあれ実際に歌が飛び抜けて上手いということはないように聞こえる(Bon Bon Voyageはかなりの部分がエンジニアの力のはずなので……)。とは言え声には相対的に力があり、歌によっては多分に聞きようのある仕上がりになるであろうことは予想がつく。現在出揃っている音源からの個人的な印象としては、歌の技術的には、強いて挙げれば白銀リリィぐらいかそれより少し劣るかぐらいになるかなと思う。この調子で行けば恐らくアイカツのキャラの中では有数に上手な歌が聞ける事になるだろう。

 

www.youtube.com(夜空先輩ソロ)

https://www.youtube.com/watch?v=_gmYeHz5Nck(真昼ちゃんソロ)

(Summer Tears Diary)

 Summer Tears Diaryはロングトーンと強拍の関連性が明白で、歌い手にとってはボーカル音楽として非常に素直に歌い方の方向性がつかみやすく、そしてその分聞き手に実力を見せつけることが出来る楽曲だ。このような楽曲に対峙した時、歌い手は地力でねじ伏せるか小技を使って冗長でないように見せるかの選択を迫られる事が多い。どうしても声の艶やかさと音程で歌に「持っていきがち」な夜空先輩に対して、真昼ちゃんは地力で殴れるだけのモノがあって、結果的に彼女のソロは非常にシンプルかつダイナミックで聞き映えする音源に仕上がっている。

 真昼ちゃんの歌に特徴的なのが発声の鋭さだ。 声質こえしつ のよさでは夜空先輩に分があると感じる人も多いかも知れないが、声の出方については真昼ちゃんよりも正しい歌い手は無印時代も含めてアイカツには存在していないと思う。

 

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https://www.youtube.com/watch?v=QFNXeKp4Wpw(ソロ)

(MAKEOVER♡MAKEUP)

 

 MAKEOVER♡MAKEUPは低音域がやや硬めな音色のキックと緩やかなベースのみで構成された透明感と浮遊感のあるトランスだ。メインメロディーは誰が歌っても無難な仕上がりになりそうなシンプルさを持ちつつややCDに収めるのは難しいところのある楽曲で、特にオケに負けないキラキラとした響きを歌に乗せる為には正しい発声法や歌唱法(もしくは、存在感を増すためのハモリやユニゾンやダブルトラッキングのような工夫)が必要になってくる。そこをクリアできないとどうしてものっぺりとした平たい歌になりがちだが、他方で低音域を抜いてボーカルの動きを目立たせている作り上、ボーカルに手を入れすぎて演出過多になっても返ってボーカルの所在がわかりづらくなって楽曲としての焦点がぼやけてしまう危険性を孕んだ、少しバランスのとり方の難しい一曲でもある。

 オケを含めたパッケージング的にはTSU-BO-MI ~鮮やかな未来へ~を思わせるような、乙女トランス? とでも言うような簡明な分りよさを持った楽曲に仕上がっている。

 

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(TSU-BO-MI ~鮮やかな未来へ~)

 この楽曲については以前別の記事でも触れさせてもらった。パッケージング的には非常に完成度の高い楽曲で、メロディーライン、装飾共にシンプルだが、ボーカル的に見ると実力を撒き散らす余地の意外に少ない楽曲でもあるので、どうしても声質や小技といった小器用さやユニットの魔法がものを言う楽曲になりやすい。真昼ちゃん一人だとこの楽曲に関して言えばスッキリしすぎていて少し物足りなさを感じさせるようなところがあるし、姉妹verだとより良い音源に仕上がっているように聞こえる。

 

 香澄真昼の歌唱(本来なら星咲花那の歌唱と言うべきところかもしれないけれど、ゆず先輩との間で明確に「歌い分け」がなされている以上、キャラをして独立した歌い手として扱ってしまいたい)の特徴としては、素直で真っ直ぐな発声、軽い滑舌、乱れのない正確な音程、リズム等と非常に卒のなく聞きどころのある歌を歌う。引っくるめて言えば、かなり「歌の上手い歌い手」だ。歌モノ企画の中にはどうしても歌が上手いとされるキャラクター(アイマスの千早ポジのキャラクター)がいて、それが実態を反映していたりしていなかったりする。アイカツで言えばそうしたポジショニングのキャラクターとして歌組のひめちゃん先輩やローラが挙げられると思う(人によっては白銀リリィやエルザフォルテなんかもそこに加えて考えているかもしれない)が、真昼ちゃんにはそうした歌い手達よりも、少なくともCD上は格段にシンプルで卒のない歌を歌う技術があるので、もし良ければ、こんなネットの片隅まで流れ着いたのも何かの縁だと思って注意深く聞いてみて欲しい。

 アイカツというコンテンツは200話近い話数を重ねるところから必然的にキャラクターの成長を描くことに重きをおいたコンテンツになると判断しているんだが、ゆめちゃんやローラが順調に精神的成長を遂げているなと思う一方で真昼ちゃんは最近ぐっと大人っぽい魅力を身に着けてきたように感じる。たまに出るたびに新曲を歌うのも注目度を上げているポイントで、今後ますます目が離せないキャラクターになって行くことを期待している。

 

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 ところで、8月17日、24日はアイカツ5周年を記念してアイカツとスターズのコラボ企画をやるらしいですね。個人的にとても楽しみにしています。

 

vmayfy.hatenablog.com

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一つもコメントを貰わずに30000アクセスをもらいつつある現状について/Wake Up, May'n!について思ったこと。

 前回も似たような話をさせてもらったのですが、まさかここまでATフィールド全開のブログになるとは思ってもいませんでしたねえ。多分コメントしたいと思った方はたくさんいらっしゃったんでしょうが、はてブロにアカウントを持っていないとかユーザー名を考えるのが煩わしいとかで実際にコメントするには至らなかったのだと思います(はてブロってアカウントがないとコメント出来ないシステムなんでしょうかね? 一応設定欄には誰でもコメントを書くことができます等と書かれていますが、そのあたりのルールすらも未だに分かっていない現状です)。

 古くはボカロまとめ? のようなサイトに記事が転載されて一日あたり1000アクセス余りの流入が有ったり(多分俗に言うバズったという状況だったのだと思います)、比較的最近の出来事だと今アクセス急増中の某記事が2chに晒されたりなど(!)、ついにメジャーデビューかと言うような出来事も幾つかあったりもしたんですが、なんでか未だにコメントが一つもついていないついでにアクセスも伸び悩んでいる状態が続いています。なんというか、自分の器をこうして数字にされると若干凹みますね……。まあニッチというか、文字通り広い世界の隅っこにあるようなブログなので、そこは気長にゆっくりやっていこうかなと思っていますが……。

 

 さて、副題の件ですが、Wake Up, Girls!とMay'nがコラボすることになったいきさつなどはファンの方やネットで公開されているインタビューが詳しいと思うのでそちらを参照して頂きたいところですが、いきさつも何も知らない外野から見るとこのコラボは実に衝撃的でした。Wake Up, Girls!は同名タイトルのアニメ作品内におけるグループであり、それが灼熱の卓球娘、恋愛暴君に続いてこのような形で別作品のタイアップを獲得することになろうとは夢にも思っていませんでしたし、コラボ相手がMay'nというのも非常に魅力的でありかつ遠い目標かのように思えたからです。May'nといえばアニソン歌手界隈でも随一の歌唱力(という単語は非常によくいい加減な使い方をされて手垢にまみれている単語なので個人的には好きではないのですが、May'nに関して言えば文句なしに上手いと言い切れる歌手だけに敢えてこの語彙を使わせてもらいます)と知名度を誇る歌い手(しつこいようですが、ニコニコの話ではなく、小説家や随筆家を「書き手」と表現するように、歌を歌う人全般のことを指す単語です)であり、そのMay'nがソロナンバー以外の楽曲を公開するということが傍目にはとても物珍しいことであり、まさかその相手がWake Up, Girls!だなんて…………というのが、タイアップの情報を聞いて感じた最初の気持ちです(Wake Up, Girls! のファンの方にしてみればちょっと失礼な言い方に聞こえるかも知れませんが、まあそれが率直な気持ちでした)。

 

 May'nに関しては以前別の記事で触れる機会がありましたが、Wake Up, Girls!に関しては当ブログではそんなに触れる機会がありませんでした(精々この記事で本当に軽~く触れたぐらい)。しかし個人的に注目していたグループであったことも事実で、少女交響曲を某大型ライブイベントのライブBD映像で聞いてから(特にCメロから落ちサビあたりが大好きです)、今出揃っている楽曲に関しては全て確認している程度には気になっているグループです(因みにWUG絡みの楽曲で個人的なお気に入りはリトル・チャレンジャーです。2番サビからCメロにかけての歌詞が見事に楽曲に乗っかっていて素敵だと思います)。しかしながら、まあ端的に言えばこうした形での露出があるとは思ってもいませんでしたね。
 僕自身がWake Up, Girls! に対してもともと抱いていた印象は、いわゆるアイドルアニメの中でも凄くアイドルに近いような歌を歌うグループだなあというものでした。やはり2次元ポップっぽく可愛らしく声を作るメンバーがいれば、興味深いことに声に力のある(シンプルに歌の上手い)メンバーもいて、このメンツなら実に多彩な音楽が出来るだろうなあと言った感じです。そのあたりの可能性という意味だけで言うなら、僕はμ'sやAqoursよりこのグループの方に魅力を感じています(因みに個人的にはμ'sだと真姫ちゃんの、Aqoursだとダイアの歌唱がお気に入りです)。

 

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 さて、肝心の今回発表されたOne In A Billionについてなのですが、パート分けの構造として特徴的なのはざっくり言ってMay'n→Wake Up, Girls!のメンバーのユニゾン→May'n→ユニゾン……という風になっており、ユニゾンで倍音を増やすことでWake Up, Girls!のメンバーの個々のパートがMay'nの力強さに負けないように工夫がなされているところだと思います。このような工夫によってMay'nの歌唱が浮かない、Wake Up, Girls!のメンバーのパートが地味になりすぎないという効果が生まれています。

 曲調としてもMay'nらしいダイナミックに見せるメロディーラインと二次元的アイドルグループらしいキャラソンのような見せ方が両立されていて、なんというかMay'nの力強さとWake Up, Girls! の面々の可愛らしさの両者が損なわれることなく併存しておりとても聞きどころのある楽曲だと思います。コラボイベントだけに今後こうした組み合わせが見られることはないのかもしれませんが、何というかとても収まりがよく、互いのいいところを豪快に合わせに行ったような楽曲に仕上がっていてナイスだと思います。fullとカップリング曲を聞くのが凄く楽しみですね。

 Wake Up, Girls! というグループが今後どういった方向に舵を切っていくのかわかりませんが、2017年(今年です)には新作が放映される予定らしく、まだ音楽グループとして完全な自立の方に向かっているわけではないみたいですね。個人的には他タイトルとのタイアップより本家のアニメ絡みの楽曲の方が好みに近いので、OP,ED,挿入歌などには大いに期待したいなあと思っているところです。

 

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 歌手の話もそろそろ次を更新したいんですが、中々僕個人の琴線に触れる歌い手がいないので暫く掛かりそうです。読者の皆さん(そう呼べるような存在がいるのかどうかも定かではありませんが)も、気長に気が向いたときにでも立ち寄ってみて下さい。もしかしたら記事が増えているかもしれません。とりあえず近いうちにアイカツの記事(またしても懲りずにいつものやつです)を更新しようかとは思っています(今度は香澄真昼ちゃんの歌唱に少し注目してみたいと思っています)が、予定は未定ですからねえ……それでは、また今度。