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試しにアニソンを聞いてみる。

ボーカルの視点から音楽を聞いてみる。暫く休みつつ、過去の記事を地味に校正したりしてます/ページ下部でカウンター稼働中。たまに見てみて下さい/・歌手の話まとめ→goo.gl/JiZPgQ/コンテンツの使用などに関して問題があれば撤去しますのでお伝え下さい。ご連絡はhttps://twitter.com/yfyamvまで

歌手の話 イリジウム(光舞、飛翼、Alwayz!!など)

アニソン アニソン-歌い手の話

 前回川田まみの記事に太字の文章2箇所を加筆しました。内容としては、昔のような歌に戻ってきたことで最近のシングルではビブラートも戻ってきたという話です。

 

※※※                                            ※※※

 

 この歌手は変わった経歴を持ちながらここまで来ている。クソゲーオブザイヤーで知られた初代から何と現在まで7年間に渡りシリーズ新作品を出して当ててきた戦極姫シリーズで、数えきれないほど主題歌を歌っていることから知っている人もいるかもしれないが、歌手の名義が出てくる曲がざっと探してもそれしかないがメジャー流通?したシングルが出ている。実際堅実ながらCD映えしそうなキャラクターを持った歌手がいるユニットだと思う。ただボーカルの音楽性という意味ではアニソンの主流にとても近いところにいる他方で良くも悪くもPCゲーム音楽的な無難さはあるし、TRUEのUNISONIAとかまあ他にもいろんなアーティストのいろんな歌みたいな、似たような傾向のメロディーと歌でインスト的にはチャラチャラしたところが綺麗に音楽になっているような流行りのものも、聞きてみたいなとは思う。

 


戦極姫3~天下を切り裂く光と影~ オープニングムービー(発売前ver.)

(光舞-いかづち-)

 


戦極姫2~戦乱の世、群雄嵐の如く~ オープニングムービー

(辰風-たつかぜ-)

 

 アニソン的なまとまった音楽、同人音楽的な思い切りのあるロック的なギターやベースに厚みのあるオケ、PCゲーム音楽的な音楽性の明確さというような微妙に違うところをいい具合に合わせてきたような内容の曲が多い。今までここで扱ったことがないようなメロディアスな音楽ばかりだが、それがPCゲーム音楽に収まるのはこの歌い手がこのゲーム音楽界隈で熱唱する歌手としては正しめの歌を歌うからだ。

 

 あとどうでもいい話だが、SystemSoft AlphaがOPムービーとしてようつべに提供しているものの一部は最終的にマスタリングされた音源ではないんじゃないかと思う。(上と下でユニコーンエーのコンテンツを僕は勝手に拝借しているわけだが、それもSystemSoft Alphaと会社は同じでブランドが違うだけなのでどうしてそういう差が生まれるのか分からない部分はあるんだが)。ここでは上げていないが特にシステムソフトアルファが公式PVとして提供している火群にはボーカルにハモリが入っていないのでボーカルが薄く聞こえやすい……非常に素敵な曲なので、機会があれば製品版を聞いてみてほしい。

 

 ミックスで持っていくような歌い方はしないというかかなり明確に地声で粘って抜ける音をファルセットでという動きをしやすい。喚声点付近で激しく動くと辛いものがあるかなという感じはするけれど、リズムへの収まり方を見ると派手に直されてはいなそうな非常に自然な音源が多い。

 


戦極姫5~戦禍断つ覇王の系譜~ オープニングムービー

(凍星-いてぼし-)

 

 インディーズとして活躍する実力のある歌手としてのハードルと都会で適当にCDを集めて聞いている手軽な全国区的な視点の辛いところを合わせて論じるなら技術的に卓越しているという表現には語弊はあると思うが、非常に力のある声が歌になるので低音のダイナミックな曲を最大限ボーカル主体のものとしてとして聴かせることが出来、荘厳さのある曲が非常にアニソンらしく華やかにまとまる(特に地声をメインで使うので無駄に難しい世界にならないのは歌手のキャラクターを定める上でとても大きい)。きっとどんな歌を歌ってもこんな感じの出来になるだろうと思うし、自分の世界がある分この歌を歌わせたら凄くいいものが出来るだろうというような想像を働かせる余地の非常に多い歌手でもある。

 公式ブログで紹介されていた東方アレンジ楽曲も現にここで借りてきたのによく似た感じの楽曲になっていた。あれは非常に出来が良かったし、僕は東方アレンジは守備範囲ではないが、注目度が高く分母がでかい分まともな作曲者も多く、ボーカル音楽でないものを歌うという音楽性の意味でも他の歌い手より上手くこなせそうだとも思った(まあそこはきっと自分のタイアップを持ったプロとして住み分けているんだと思うので、外からなんやかんやいうことではないけれど…)。東方アレンジの特徴として、編曲者と原作の名前が有名になりやすくボーカリストはやや埋もれやすいという部分はあると思うけれど、少なくとも聞く立場からすればそういうのも全然悪い話ではないと思う。

 


戦極姫6~天下覚醒、新月の煌き~ オープニングムービー

(飛翼-つばさ-)

 

 歌われ方には僅かにだがフォーマルな指向性がある。ポップミュージック的にこなれた音楽の世界というよりメロディアスでクサさのある(ロックの視点からはメロディアスなものに対してよくそういう表現を使う、と思う)メロディーラインで聴かせるようなアニソンロックの世界でとても力を活かせる歌手だし、インストにそこまで精通していない僕が作曲家のめぐり合わせを語るのには別のスキルが必要かもしれないものの、この歌手にこの曲をかける作曲者がユニットを組んだ巡り合わせには感謝するばかりだ。

 

 わりとインスト的に派手でダイナミックなものが求められる傾向にあるアニソンや同人音楽界隈を見ているとこれから求められつつある人材なのでは? という感じがする(そもそも別のもののプロであり活動範囲的にも同人音楽界隈ではないし、他方で声優音楽的な要素が薄いのは広い意味で言うアニソン的に辛いとは思うものの、それはなくても音楽としてだめという話には決してならないし、そういった要素はボーカルを弄らずに曲から適当に付け加えるようなことも出来ると思う)ので、特にCDなどの電子媒体で主に音楽を聞く人間としては是非今後も広く活動の機会を設けて欲しいと思う。変幻自在のポップスという文句を使うこともあるらしいが、もし低音で聴かせるオケをベースにしてチャラいピアノやら弦やら電子音楽的な何かでインストに色を盛ってやれば、流行りの方が寧ろ近づいてきたところもありド真ん中付近のストレートっぽい何かが出来そうだし、まあこれからどうなるんであれこういう堅実さのある音楽は何をやっても今までやってきたことが無になるようなことはない。どう活躍してくのか分からないけれど、真っ当かつとても潜在能力のあるユニットだと思う。

 

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