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試しにアニソンを聞いてみる。

ボーカルの視点から音楽を聞いてみる。暫く休みつつ、過去の記事を地味に校正したりしてます/ページ下部でカウンター稼働中。たまに見てみて下さい/・歌手の話まとめ→goo.gl/JiZPgQ/コンテンツの使用などに関して問題があれば撤去しますのでお伝え下さい。ご連絡はhttps://twitter.com/yfyamvまで

アイカツ!の音楽を聞いてみた感想(硝子ドール,薄紅デイトリッパー,Dreaming birdなど)

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(Dreaming bird/白銀リリィ(松岡ななせ))

 アイカツ!の楽曲はどれもわりとクオリティが高いと個人的に思っているんだけど、そのクオリティの高さはどちらかと言うと作編曲から来ているものだと漠然と思っていた。特に1人2役は当たり前、1人3役や4役もこなす歌い手の事情を考慮すれば、そこに「歌手のような表現性」を求める事は滑稽なことなのかもしれないが、僕は「歌」を聞くのが好きな者の端くれとしてそのような表現性をどうしても歌い手に求めたいと常々考えていた。そんな中さる8/31にPVが配信されたDreaming birdは曲から歌を聞きたいということに加えて歌い手から歌を聞きたいという欲求も満たしうる素晴らしい楽曲だったと思ったので、アイカツの過去の楽曲と合わせて勝手に紹介してみたい。

 

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 藤堂ユリカの担当する硝子ドールは派手ながらに非常に音源としてのまとまりの良い楽曲だ。ユリカの着こなすロリゴシックの世界観を色濃く踏襲した結果からか、ふんわりとした印象の楽曲が多かった初期の中では珍しいハードロックな楽曲になっている。非常にCD音楽的な表現性というか、音源の中に加工の跡が散見されるという意味でのチャラチャラしたボーカルが気になる人は気になるだろうけれど、僕のようなそういうのが大好きな人間としてはむしろいい意味で期待通りに仕上がっていると思う。ただ、一度生を聞いてみたいなと思わせる部分のある楽曲でもある。

 

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 3年目に登場した藤原みやびの持ち歌である薄紅デイトリッパーは非常にアニメソングらしい露出が特徴的な楽曲だ。メロディアスで派手なメロディーラインをピアノや笛や三味線(琴?)といったカラフルな楽器が補って豪華な仕上がりになっているので、いわゆるアニソンらしさのようなものが好きな人にはウケが良いんじゃないだろうか。PVの音源の歌い手はれみと紅林珠璃などの歌を担当するみほだが、この楽曲はある程度CD的な表現性に頼らずとも聞けるような、安心して聞いていられる楽曲になっていると思う。初見だと差がわかりにくいが、個人的にはみほのパートの方が好きだ。

 

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 冒頭で言及したDreaming birdは少し個性的な楽曲になっている。簡単に説明すると開幕から6拍子(だと思う)、3拍子、4拍子、7拍子、そして4拍子と変拍子が入り乱れているにもかかわらずすんなりと聴けてしまうしつこさのない構成になっている。歌い手の松岡ななせも黒沢凛や白樺リサの歌を歌った実力者だ。唐突に4拍子に突入し解放感が前面に出るサビで相応の存在感を示すことは中々出来るものではないし、彼女の歌の技術がその解放感の根拠になっている。とまでいうとちょっと大げさすぎるきらいがあるかもしれないが、少なくともアイカツというコンテンツの中ではななせという歌い手はそういうポジションにいると僕は考えている(黒沢に関しては歌が苦手という言及がアニメ内であった気もするが、少なくともレコーディングされたものを聞く限りではそういった印象はない。たぶんダンス主体のキャラづくりのための設定なのだと思う)
 大体の場合音源というのはボーカルを派手に前に出そうとすると曲として破綻し、かと言ってボーカルを奥に持ってくるとふんわりとした印象の薄い楽曲になってしまうというトレードオフを抱えているが、この楽曲はここまでアイカツの中で出てきた楽曲の中ではスターズ、無印時代を含め、ボーカルの露出の派手さと安定感とを一番高いレベルでバランスした楽曲だと思う。そしてアイカツ絡みのあらゆる楽曲に言えることだが、ここまで複雑な曲を作ってなおボーカル的な難しさを曲内から排除するのに成功しているのは作曲者のプロの技だなあという感じがする。
 歌詞考察というような高尚な内容ではないが、この歌の歌詞には少し特徴的なところがある。単語の最中にブレス(息継ぎ)が配置されている箇所がとても多いことだ。7拍子地帯の「折れた翼見つめても元には戻らない」の「も/どらない」や「残されたもので何が出来るか」の「で/きるか」など、普通単語の途中にはブレスを配置しないという決まりをざっくりと守らないでこうした箇所は作られていて、独特の変拍子がそこにリズム感を与えることに成功している。歌詞を敢えてこういう形にしてあるのかそれとも結果的にこうなったのかは分からないが、聞き心地もいいし中々面白い仕組みになっていると思う。もしかしたら2番も似たような作りになっているのかもしれないし個人的にはそこらへんの作詞の妙にも期待したいところだ。

 

 白銀リリィというキャラはアニメにはまだチョイ役としてしか登場していない。現段階では四ツ星学園を休学中のようだが、僕の率直な思いとしては、この曲がアニメで聞ける日が楽しみで仕方がない。今後の白銀リリィの活躍にも勝手に期待したいところだ。

 

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