試しにアニソンを聞いてみる。

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歌手の話 MICHI(Cry for the Truth,Secret Sky,Checkmate!?など)

・あんまり更新できてなくてすみません。次はタイナカ彩智かいとうかなこあたりに行けたらいいなあ(願望)
 
 最近デビューするアニソン歌手は妙に本格的に歌がうまくて若い美人が多い。恐らくはμ'sメンバーの躍進に代表されるような、真っ当な歌を歌う声優という存在が一般化したことで、歌手としての個性や技術が主張できないとアニソン歌手としてのアイデンティティが保てなくなった(声優でいいじゃんとなっちゃう)ことも大いに関係があると思うけれど、今のアニメソングの中で上手い歌がいいと言うような雰囲気というか、土壌が出来上がっているのもあると僕は思う。
 CDのポップスというのはミックス気味の声を派手に使ったふんわりとした歌がもてはやされることが多いが、MICHIは鈴木このみとか綾野ましろみたいな若い実力派的な空気をまとった歌手の中でもまさにこんな感じのものが正統派のポピュラーの一角だなあと思わせるような力強く整った歌を持っていて、よくこの若さでこういうビジュアルとテクニックを持った歌手が出てきたなあと思うような良さがあると個人的には思っている。実演家として成功を収められそうな上手さと、CDとして売るのによい歌手としてのキャラクターが備わっているんじゃないだろうか。
 
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【MICHI】Debut Single「Cry for the Truth」MV (Short Ver.)【六花の勇者】

 

 デビューシングルは六花の勇者のOP/EDが両A面になったCry for the Truth/Secret Skyだ。Cry for the Truthは曲調的には今流行りのアニソンロックのど真ん中をぶち抜いたような曲になっている(Elements Gardenのプロデュースということで作曲家に明るくない僕にも納得が得られるような楽曲だ)。弦楽器が大胆に使われて非常に豪華に仕上げてあり、その分歌手のいいところを上から下まで使うような曲になっている。こういうものがある程度正しく歌えることに歌手としての価値を見出していくのは非常に将来性があることだと思う。

 

Secret Sky

Secret Sky

  • MICHI
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 Secret Skyは三拍子の他楽器の選び方からもアコースティック感を出してある。まあ三拍子だと分からなくても他の曲とちょっと違うところがあるのは直感的にわかると思う。曲に綺麗に収まるというより歌手としての表現が豪快に出ていたり、その一部分としてファルセットが使われていたり、常用させられる音域も広いためかなり歌うのが難しい曲になっていると思うが、現物を聞くに非常に自然なCDになっている。

 


【MICHI】2nd Single「Checkmate!?」MV(Short ver.)【だがしかし】

 

 この歌手で今一番アニメファンに印象深いのはCheckmate!? じゃないかと思う。AメロBメロでは堅くて強い声で歌が整えられていてあまりの完成度の高さに唸らされる部分があるが、サビでは少しかぶせるようなふんわりした歌われ方が使われている。サビまでは何となくジャジーな感じの楽曲なので、構成からもサビからガラッとイメージが変わるように感じられるかもしれないが、実はその印象には歌い方も大きく関連している。一番わかり易いのは、ふわりとした声の音を取る難しさがサビから感じやすいところだろう。

 元々生まれつきハスキーでいい声を持っている歌手なので、こうした声質でもこれだけの精度で歌えるのは素晴らしい技術を持っていると思う。というのは、CDでそこまで派手にいじられている感じはしないからだ。

 

∞Infinity

∞Infinity

  • MICHI
  • アニメ
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  • provided courtesy of iTunes

 

 個人的な話をすれば僕は同人音楽がわりと好きなんだが、この楽曲はAsrielとかのことを思い出すようなストリング(弦楽器)やリードギターやメロディーを持った楽曲だ。一番プロとしてこなれていると思わされるのはAメロの後半あたりやサビでジャジーでロマンティックな感じの(微妙な表現だが他に良い言い方を思いつかないので個々人で適当に文脈を補って欲しい)ピアノを撒いてあって変化がつけてあることだが、まあストリングスのオブリガート(ボーカルの間を縫うように配置される短いフレーズ)とか間奏の感じは同人音楽的な文脈に近いものがあると言っても良いだろう。こういう音楽がアニメソングとしてこれからも聞けるのは個人的にはとても嬉しいことだ。

 ボーカル的には直球であるがゆえの難しさみたいなものがあり、相対的に少し曲への収めづらさが伺いやすい音源だと思う。
 
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 MICHIは洋楽とアニメソングで育った歌手らしく、洋楽は専門外だが意味はわりと分かる。少なくともCDで聞いている限りは発声はとても綺麗だし、そういう発声が(付け加えるなら生まれ持ったモノ自体も)少し日本人のポップス歌手離れしたようなところがあって、鈴木このみみたいなフォーマルな音楽とアニソンのハイブリッドだったり西沢幸奏みたいな日本語らしいポピュラー音楽の世界なんかとは違う方向に音楽的な正しさを持っている歌手だ。それがJPOPかぶれもしていないので不思議な聞き心地がする人もいると思うが、寧ろそこが彼女の音楽的な魅力なのだと言ってもいいだろう。今後もますます技術的な向上があると思うので、これからどんな楽曲がやってくるのか個人的にはとても楽しみだ。

 

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歌手の話 内田彩(アップルミント、Blooming!など) - 試しにアニソンを聞いてみる。

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Checkmate!?

Checkmate!?

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Cry for the Truth

Cry for the Truth

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