試しにアニソンを聞いてみる。

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音楽がスポーツや勉強よりも遺伝的要素の影響の強い分野だという話について思ったこと/生まれて初めてヘッドホンアンプを買った話

 このブログをもし定期的に見てくださっている方がいるなら、そういった人の中で勘のいい方は既に気が付かれているかもしれませんが、筆者は先天的にあまり耳がいいとは言い難い面があります。以前他の記事で、歌を構成する初歩の初歩は音程だと思うけれど、その次はアクセントとリズムだと述べたことがあるのですが、筆者は特にリズム感が皆無で、これは残念ながら多少のトレーニングによってではどうにもなりませんでした。幾らやってもリズム感が改善するというよりは「BPM(テンポ)帯に慣れる」、「裏打ちを2倍のBPMの表拍として感じる」といったようなことの連続で、理解が深まっているというよりはその場しのぎの技術を増やしているだけというような有様でした。更に言えば筆者はもう12年近く音ゲーをやっていますが、どうあがいても音を聞いてそれに合わせるというより上から降ってくるオブジェ通りにボタンを裁く音声つきモグラたたきが上手い人以外の何物にもなれずにいます。音楽はスポーツや勉強よりも遺伝の影響が強い分野であるという話を以前どこかで聞いたことがあるんですが、奇しくも僕の母も僕と同じく歌をやっていてリズム感のなさのせいでとても苦労した経験があるというので、多分これは僕が幼少期から正規の音楽教育を受けていたとしても直らなかった「センスの欠如」なんだろうなと思います。因みに父の方も父の方で楽器という全く別の形で音楽をやってそこそこの成果を残していたようなのですが(具体的には藝大の器楽科でピアノをすることを視野に入れていた程度には出来た過去を持っていたらしいです)、残念ながらそっちの才能を受け継ぐことは僕にはあまり出来ませんでした。

 分からないと言えば、以前いくつかの記事(中恵光城の記事間近のアイカツの記事など)で言及させてもらったことでもありますが、筆者は声の聞き分けも全くできません(これはこういうブログをやるにあたってはリズム感よりも致命的な要素かもしれないですね)。声が似ていると言及されることがあるようなものについてはほとんど区別がついていないと思ってもらって特に支障がないぐらい声を「聞き分ける」センスがなく、そのあたりを後天的な知識によって何とか誤魔化しています。世の中には声を聴いた瞬間声優を当ててしまったりするようなことが平然とできる人がいますが(少し前「絶対声優感」を持った友人のユニークな話をツイッターで書いてらっしゃった方がいましたが、僕も友人から絶対佐倉綾音感を持った別の友人の話を聞いたことがありました。話の要としては、まどマギの映画にて出て来る新キャラとそのキャラの擬態した別のキャラの声が同じ佐倉綾音によるものだったことからセルフネタバレを食らってしまったという話です)、正直僕にはそういったエピソードを持つ人がうらやましくてたまりません。

 僕の今の現状というのは、「話されると分からないけど歌われると分かる」というような感じです。こんなに耳の悪い僕でも、長年「歌を聞く」という事を続けていれば先天的な 声質こえしつ とは別の次元にある発声の良し悪しや歌歌いとしての癖によって歌手の特性を理解できたりします。そうした歌い手としての癖を見抜くことによって歌い手を区別するという試みを、声質による聞き分けが致命的にできない僕は自分なりにやってきました。このブログというのは簡単に言えばその成果物、というよりも、格好つけた言い方をすれば僕が自分の耳をビルドしていく過程における中間生産物に当たるわけです。

 このブログを見て凄いと思った人にも大したことないと思った人にも、なんとなく不器用な分技術を身に付けざるを得なかった僕のそういった苦悩を文章の節々から感じてもらえればより正確に僕の意図が伝わるかもわかりません。(あわよくば伝わりますように……)

 そして、これは以前の記事でも申し上げたことなのですが、個人的には「聞く技術を身に付けること」はゴールではないんじゃないかなと思っています。本当のゴールは「自分の好き」がどんなものであるのかを数多の音楽の中から精細して「自分の好きを知る」ことであり、歌を聞く技術というのはその道具の一つに過ぎないわけです。ネットの広大な海の中の隅っこにあるこんなしょうもない記事ですが、これを読んだ皆さんが、少しでも自分の「好き」の在りかに近づく切っ掛けを掴むことが出来ることを個人的には祈っています。

 

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 さて、この前僕は友人の影響を受けてそこそこ大きな買い物をしました。ヘッドフォンアンプです。USB入力端子付で値段は50kぐらいでした(オーオタの彼に聞いたところ、最近はUSB-DACなる入力端子を持ったアンプの方がPC裏の丸い端子を利用するより音質が良いということらしいので、今回はそれを利用した製品を買ってみました)。そして、普段オーディオには音源以外でお金をあまりかけない僕にとってはこれはかなりの値段です。

 もともとそこらへんで入手してきた数千円のスピーカーの出力端子をアンプ代わりにamazonで買った3万円前後のイヤフォンで音楽を聞くという非道な行いをしてきたのですが、試しにアンプをつないでみるとこんなにこのイヤフォンは素晴らしいものだったのかと、思わず息をのみました。単純に音に空間的広がりが与えられただけでなく、ベースの細やかな動きやボーカルのちょっとした息遣い、さらには吹奏楽の音源の呼吸音だったりという今までまるで聞こえなかった音が聞こえたりして驚かされるとともに、なんというか非常に素晴らしい買い物だったと思いました。唯一悔やまれる点は、音源の良し悪しまで分かる程の環境が整ったことで、出来るだけいい音源を集めるという課題が生まれたことでしょうか……(筆者は今までCDを取り込む時適当に190kbpsのmp3で統一しておりましたが、今後は出来る限りflacに揃えようかなと思います。)まあそれを良かったことと考えるか悪かったことと考えるかは本当に人それぞれだと思うんですが、個人的には音源の良し悪しまで分かるというのはもっと先の話だと思っていたので、計8万円程度の課金でそれが実現したことには戸惑いはありますね。正直もっと歌を聞けるようになっからでもよかったのにと思います。

 

 筆者はいきなり何もないところから50kの商品にワープしてしまったので廉価の商品で同じような効果が期待できるかどうかは分かりませんが、アンプが日々の音楽生活に充実をもたらしてくれるのは事実だなと思いました。(アンプをただの味付け程度に考えていた僕としてはかなりショックでした)もしそこそこにお金があってオーディオ機器にスピーカーやイヤホンやヘッドフォンの出力側以上の課金をためらっている方がいらっしゃったら、自信をもってアンプも買った方がいいと伝えることが出来ます。

 何はともあれ今回のアンプは個人的にはいろいろと大変な買い物でした。次はコスパのいいヘッドフォンでも探すとしましょうかねー……どうでもいいことで2900字も書いてしまいましたが、今回はこんなところで。

 

アイカツの音楽を聞いてみた感想 その6(Sweet Sweet Girls' Talk、ハッピー☆パンチ、アイカツメロディ!など)

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(Sweet Sweet Girls' Talk)

 

 たぶんこのブログはじめてのフォトカツからの選曲です。

 Sweet Sweet Girls' Talkはジャジーなリズムトラックとピアノが特徴の楽曲です。歌唱の特徴としてはあかりちゃんやおとめちゃんの可愛らしい声が上手いこと前面に出てきていて、4人でのユニゾンのわりにまとまりの良くとっ散らかった感じの少ない音源になっていると思います。4人の中で個人的にお気に入りの歌い手はさくらちゃんとおとめちゃんです。さくらちゃんは上品さのなかに静かな芯のある歌、おとめちゃんは 声質こえしつ がキラキラとしていて聞き惚れそうになるような歌を歌うと思います。歌はパワー! を座右の銘にしている僕としては、あんまりパワーのある歌が少ないアイカツ界隈にはときにもどかしさを感じることもあるんですが、こういう気品のある楽曲を提供してもらえるならそれはそれで良いかなと思えるような楽曲ですね。


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(ハッピー☆パンチ)

 ハッピー☆パンチは可愛らしさの中にゆめちゃんとエルザフォルテの力のある(?)歌唱が印象的な一曲です。特にゆめちゃんは歌組の主席という主人公の座を手にしているだけあって、聞きどころのある歌を歌う歌い手だと思います(最初は不思議な声の歌を歌うキャラだなあ……ぐらいに思っていたんですが、一年間も聞き続けてきたからか大分彼女の歌の癖や聞き方が分かってきました)。エルザフォルテは比較的高音域までミックス気味に引っ張っていく歌い方をする分少しファルセットが怪しく聞こえる向きもありますが(実際よく聞くと彼女の裏に抜ける箇所では編曲上の都合で薄くハモリにしてあるのがわかると思います)、今のところ全体的に安定感が有ってきれいな歌を歌うキャラクターに仕上がっているかと思います。今クールもあと少しというところですが、彼女が今後どう活躍するかにも期待したいところですね。

 

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(So Beautiful Story)

 かなり古い曲ですが、So Beautiful Storyは今振り返ってみると、いい具合にゆめちゃんとひめちゃん先輩の歌の性質が分かりやすい楽曲なのではないかな、と最近思いはじめました(半年ほど前の記事でサビのユニゾンに余りまとまりがない、という指摘をさせてもらったのですが、そこに関しては感想はやっぱり何度聞いても変わりません……)が、ゆめちゃんのサビの伸びやかな高音域、そしてファルセットへ抜ける音の聞き心地は中々のものだなと感じます。

 アニメ内では恐らく一番歌が上手いポジションにあるひめちゃん先輩とそれを追いかけるゆめちゃんという構図ができあがってもう1年半近くになりますが、個人的にはひめちゃん先輩の歌よりゆめちゃんの歌のほうが力強さ、安定性共に感じやすくより好みです。

 

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(アイカツメロディ!)

 アイカツ5周年を記念して作られたアイカツメロディは過去に主人公を務めてきたいちごちゃん、あかりちゃん、ゆめちゃんという、アイカツをここまで見てきた人にとってはそれはそれは豪華なキャストによる楽曲です。三人とも声質がやや似ているので僕は発声の癖で声を聞き分けていますが(声を作っているからか発声の癖も若干似ているように思います)、いちごちゃんは声は一番キラキラとしているのですが作っている割合が大きい分少し不安定、ゆめちゃんは一番素直に声が出ているぶん力があるイメージで、あかりちゃんは丁度二人の中間を取ったような歌を歌うと思います。特に1番は恐らく意図的にパート分けを作ったものと思われますが、サビや難所をゆめちゃんとあかりちゃんが分担する形になっており、苺ちゃんはやや隠れがちな印象になってしまいやすい面があるんじゃないかと思います。まあ、よく聞けばちゃんとBメロを通しで立派にメインパートを歌っているんですが、1番だけだとやはり聞かせどころを二人に持っていかれている感じは否めませんね。

 因みに2番を聞くといちごちゃんはちゃんとサビの高音域など聞かせどころを歌っていますし、2番以降落ちサビまでメインボーカルとして機能しています。曲の出だしは少し難がある感じもしますが、それ以外の箇所についてはいちごちゃんが歌っている箇所も問題なく聞ける「歌」になっていると思います(気になる人は是非CDを買って聞いてみてください)。

 

 アイカツ5周年企画が放送され、久々にあかりちゃんやいちごちゃんが出てくるのが見れてとても満足したとともに、まだまだゆめちゃんたちのアイカツに満足していない自分がいることにも気が付かされました。(世代交代などを含め、)これからアイカツがどう進展していくのかわかりませんが(知っている人は既に結構前から誰にツバサが生えるのか知っていたみたいですね……僕は未だに残り3つの翼が誰に生えるのか分からないで見ていますが)、今後もストーリーパートが進展し、大いに楽しませてくれることを期待しています。今回はこんなところで。

 

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